貯蓄ゼロ世帯の傾向と対策 20代シングル貯蓄ゼロが45%!

シングル低所得は貯蓄ゼロが半数近く

いざという時のためにある程度の貯蓄は持っておきたいもの。とはいっても、金融資産を全く持たない貯蓄ゼロが増えているようです。貯蓄ゼロだとちょっとしたダメージで家計破綻を招く恐れも。

「家計の金融行動に関する世論調査(2019年)」

上の表は単身世帯での年収、年齢別の金融資産非保有割合をパーセントで表したものです。ここでいう金融資産合は、運用の為または将来に備えて蓄えている部分で、現金や預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除いたものです。そのうち、50%以上を赤、30%以上を緑で色付けしています。

赤で色付けされた将来の備えの貯蓄ゼロ50%以上は、全世代の収入なしという結果に。また、貯蓄ゼロ30%以上は全世代の年収300万円未満、20歳代と50歳代の年収300~500万円という結果に。50歳代働き盛り世代でも、年収500万円までは貯蓄ゼロ割合が多くなっています。

20代最多層年収300万円未満で貯蓄ゼロが半数近くも!

特筆すべきは、20歳代300万円未満で48.3%が貯蓄ゼロ。実は、20歳代の年収の最多層は300万円未満。20歳代の約6割が収入はあっても年収300万円未満となっています。収入はあっても年収300万円未満のこの最多層で貯蓄ゼロが約半数。これは、20歳代のシングルの貯蓄事情はかなり厳しい状況です。

年収が300~500万円になると貯蓄ゼロも3割程度。これでも多いのですが、まずは20歳代の収入を増やすことを社会全体で考えていかないと厳しいのではないでしょうか。20歳代で貯蓄が形成できないと、30歳以降での貯蓄ゼロからの脱却は難しくなります。

ファミリーでも年収300万円未満で貯蓄ゼロは半数超え

ファミリーになっても、年収300万円未満は貯蓄ゼロの割合が多くなっています。あらゆる世代で3割から4割が貯蓄ゼロ。50歳代では、5割近くまで増えています。ファミリー世帯にとって、年代があがるごとに教育費がしっかりかかるころ。年収が増えないと貯蓄ができない様子がよくわかります。

また、年収300~500万円までをみても、貯蓄ゼロは全世代で2割前後います。50歳代では、3割近くとかなり増えています。貯蓄ゼロ世帯がファミリーで年収500万円程度までにも多くひろがっている様子がわかります。

年収1000万円超えでも貯蓄ゼロあり

年収が増えると貯蓄ゼロは減ってはいますが、なくなることはありません。年収1000~1200万円をみると、30歳代から70歳以上まで一定数は貯蓄ゼロ世帯がいます。

これらは調査対象が少ないので、一般的に高所得でも貯蓄ゼロというのは難しいかもしれませんが、でも、貯蓄ゼロの高所得者がいることは事実のよう。収入が多くても支出も同様に多くなっているのでしょう。

所得アップと先取り貯蓄が貯蓄ゼロ脱出の道

このように見ると、貯蓄ゼロとなる理由が2つあるといえるでしょう。

ひとつは、低収入。やはり年収300万円未満では大半が生活費に消えてしまい、貯蓄まで回らないのでしょう。

2つ目は、あるだけ使ってしまう状態。これは、収入の高い低いにかかわらず、一定数はいそうです。また、ファミリー層で年収1000万円程度でも教育費が高額になり貯蓄がない(使ってしまった)という話もよくあります。いずれにしても、老後のための費用も必要になるわけですから、計画的な先取り貯蓄をいち早く習慣化することが大切です。